セラミックコーティング
- 高硬度
- 付着防止
高硬度で離型性に優れた次世代の表面処理
NF-5340系は、高硬度で離型性に優れた新しいタイプの表面処理です。高硬度ゆえに、従来のフッ素樹脂コーティングと比較して、耐磨耗性や洗浄時等の耐傷付き性の大幅な向上が期待されます。
また、高粘度物に対する離型性はフッ素樹脂コーティングと比較して、より優れた特性を示します。
従来、高粘度物に対する離型性には溶射による表面粗面化仕様コーティング(例:タックフリーコーティング)をご採用いただくケースが多かったのですが、NF-5340系は高離型性に加え(滑らかな)表面性を実現しています。更に白系という色調は洗浄時の視認性に優れます。
セラミックコーティングの特長
色調 | メタリックホワイト | |
---|---|---|
膜厚 | 20〜30μm程度 | |
表面粗さ ※1 (n=5 平均) |
(算術平均粗さ Ra) | 0.948μm |
(最大高さ Rz) | 6.338μm | |
鉛筆硬度 | >9H | |
衝撃試験(落体式) ※2 | 合格(皮膜の破損は無い) | |
水接触角 ※3 | 98.7° | |
マジックハジキ性 | ○ | |
ガムテープ剥離力 ※4 (ピール平均剥離力) |
0.1N | |
耐熱性(非粘着性能の耐熱性) | 200°C | |
動摩擦係数μk ※5 | 0.36 |
- (注1)実測値であり、保証値ではありません
- (注2)測定に際し施工した基材の材質はSUS304及び、A5052
NFX-5490ECのご紹介
高硬度かつ非粘着性かつ帯電防止を併せ持ったコーティング
弊社はセラミックとフッ素樹脂の融合により高硬度かつ非粘着性に優れたNFX-5490を開発しました。従来のフッ素樹脂コーティングと比較して、この皮膜の耐摩耗性や耐傷付き性は格段に高いですが、絶縁性であるため有機溶剤雰囲気での使用では帯電または引火・爆発等の可能性が懸念されていました。
そこでNFX-5490の特性を保持した上で、帯電防止性を兼ね備えたNFX-5490ECを新たに開発しました。帯電防止性を有するため、有機溶剤雰囲気での使用が可能となり、NFX-5490よりも幅広い分野での適用が期待されます。
セラミック+フッ素樹脂コーティング(帯電防止仕様)NFX-5490EC の特長
帯電防止性 ※1 | ○ | |
---|---|---|
硬さ | 鉛筆硬度 | >9H (表層はB) |
衝撃試験(落体式) ※2 | 合格(皮膜の破損は無い) | |
非粘着性(マジックハジキ) | ○ | |
水接触角 ※3 | 118° | |
ガムテープ剥離力(ピール平均剥離力) ※4 | 4.0N | |
耐熱温度 | 250℃ | |
動摩擦係数μk ※5 | 0.1 | |
色調 | 黒色系 | |
膜厚 | 20~30μm程度 | |
表面粗さ ※6 (n=5 平均) |
Ra(算術平均粗さ) | 1.8μm |
Rz(最大高さ) | 11.2μm |
- 実測値であり、保証値ではありません。実測に供したサンプルの基材はSUS304です。
- 漏洩抵抗値<107Ω
- JIS 5600-5-3 「落体式衝撃試験」に準拠
- PTFEの水接触角は114°(ふっ素樹脂ハンドブックより引用)
- JIS Z0237 10 「粘着テープ・粘着シート試験方法」(90°引き剥がし法)に準拠
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JIS K7125「プラスチック-フィルム及びシート-摩擦係数試験方法」に準拠
PTFEの動摩擦係数は0.1(ふっ素樹脂ハンドブックより引用) - 下地処理の粗さ、膜厚により変動する
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PTFEでの測定結果は4.0N〜7.5N
PTFEの動摩擦係数は0.1(ふっ素樹脂ハンドブックより引用)