タックフリーコーティング

タックフリーコーティング
  • 付着防止
  • 高硬度
  • ノンシリコン
  • 粗面化

粘着物がひっつかないタックフリーコーティング。
移行問題が発生しないシリコンフリーの商品も開発しました。

高粘度物や粘着テープなどでは、接触面積が小さくなるよう設計された「表面粗さ」が非粘着性を発揮します。
ノンシリコンタイプとシリコンタイプがラインアップされています。

  • 粘着テープも付着しません。

  • 巻き付いても刃物の使用が可能です。

高粘度粘着物専用の付着防止仕様

粘着テープの粘着剤のように固体そのものに粘性がある場合、表面が平滑な「フッ素樹脂コーティング」では充分な付着防止効果を得られないことがあります。その際は、その固体を面接触ではなく、点接触で支え、尚且つその上に表面処理を施すことにより、付着防止効果(離型性)を向上することが可能です。

タックフリーコーティングとは、点接触の表面をつくる事に視点をおき、下地金属溶射で表面を梨地状にして、その上にシリコン系もしくはフッ素系コーティングを施工する、高粘度粘着物専用の付着防止仕様です。

シリコン系とフッ素系の比較

  • フッ素系タックフリー(FKシリーズ)
    シリコンの移行がないことによるメリット
    • 溶媒による洗浄が可能で洗浄時間が短縮(シリコン系は洗浄不可)。
    • フッ素系でもシリコン系と同等の離型性がある(従来のパーフロ系と比較して離型性が大幅に向上)。
  • シリコン系タックフリー
    シリコンの移行による問題点
    • 粘着力が低下(粘着テープなど)
    • 加硫後の密着力不足(タイヤなどでのゴムの層間密着力を低下させ、バーストの原因になる可能性)が示唆されています。
  1. シリコンの焼付コーティングシリーズ(SI仕様)もラインナップしています。

タックフリーグレード一覧

主な目的・品番 主材料 耐熱温度 色調 標準膜厚 特性の目安 備考
非粘着性
(撥液性)
非粘着性
(離型性)
低摩擦性
(滑り性)
耐摩耗性 帯電防止 耐食性
(ピンホールレス)
高純度性
(ピンホールレス)
NF-800 特殊 常温 メタリックグレー 100μm   ◎◎       粗面化仕様。Ra10/Rz50。離型用途のスタンダード
NF-800FK 特殊 150°C メタリックグレー 100μm   ◎◎       粗面化+フッ素系焼付コーティング。Ra10/Rz50
NF-810FK 特殊 150°C メタリックグレー 50μm   ◎◎       粗面化+フッ素系焼付コーティング。Ra7 / Rz30
NF-800SI 特殊 230°C メタリックグレー 100μm   ◎◎       粗面化+シリコーン焼付コーティング。Ra10/Rz50
NF-830P 特殊 200°C メタリックグレー 100μm   ◎◎         粗面化+フッ素樹脂焼付コーティング。Ra5 / Rz30
NF-850ECB 特殊 230°C ブラック 30μm         粗面化無しでの非粘着、離型用途(シリコーン焼付)。帯電防止仕様

NF-850ECBのご紹介

NF-850ECBの特性

主材料 標準膜厚 耐熱温度(°C) 硬さ(鉛筆硬度) 表面粗さ(※1)(μm) 帯電防止特性
Ra Ra
焼付シリコーン 20μm 230 5H~6H 3 15 あり(※2)
  • 上記のデータは、テストパネルでの実測値であり、保証値ではありません。
  1. JIS0601-2001に準拠。Ra:算術平均粗さ、Rz:最大高さ。
  2. 漏洩抵抗値 ⟨ 106Ω

施工例: ダクト内面

タック性のフィルムを空気輸送するダクト

内面にNF-850ECBを施工しました。母材が薄いこと、及び、細径長尺寸法であるため、粗面化仕様コーティングは施工できません。また、フッ素樹脂をコーティングした場合は、フィルムが内面で貼り付き、搬送不良が起こりました。

NF-850ECBにより、極めて良好なフィルム搬送性を実現することができました。

テープ剥離試験

  • 試験条件

    テストパネルに、粘着テープを一定の力(0.2kgローラー、2往復)で貼り、30分間放置。その後、テープを剥離。

    剥離速度 300mm / min
    テープ 幅25mm / 長さ200mm
  • 試験結果
    テストパネル 剥離力(N)
    SUS304(2B材) 5.8~8.0
    PTFEコーティング 4.0~7.6
    NF-850ECB 0.1~0.2

NF-850ECBにおけるテープの剥離力は極めて小さい → NF-850ECBの高い離型性が実証された。

耐溶剤性試験

"シリコーンを主材料としている表面処理は不可"という工場があります。これは、一般にシリコーン系材料は有機溶剤に弱い、とされているためです。皮膜成分(シリコーン系材料)が剥離すれば、製品の品質低下を招きます。

NF-850ECBにおいては、シリコーン系材料を焼付塗装しているため、このような心配はありません。従来のような塗布するだけのタイプとは異なり、有機溶剤をご使用の環境においても、安心してお使いになれます。

  • 溶剤の影響評価試験
    1. テストパネルを、MEK、アセトン、酢酸エチル、トルエン、ヘキサン、メタノールに60時間浸漬。
    2. 浸漬後、描画試験(JIS K 6894 準拠)を行い、密着力を評価。
  • 評価結果
    MEK アセトン 酢酸エチル トルエン ヘキサン メタノール
    5点(最高点)。密着力は良好。

NF-850ECBの密着性は高い → NF-850ECBの耐溶剤性が実証された。